施工実績 WORKS

「残すべきところを残してくれた」築80年の日本家屋をよみがえらせる

要点

困っていたこと 和室まわりの床が沈み、歩くと傾きを感じる。冬は耐えられないほど寒い

名和建装の工夫 土台をジャッキアップして基礎を作り直し、柱と梁は1本ずつ垂直を測って直した

仕上がり 古い建具と梁を残したまま、無垢床と珪藻土で暖かく住める住まいに

〈愛知県名古屋市|戸建て住宅(築80年以上の日本家屋)|大規模リフォーム|122日間〉

築80年を超える日本家屋の離れを、雰囲気はそのままに、これからも住み継げる状態に戻したい。名和建装がお預かりしたのは、床の沈みと冬の寒さを抱えたまま時間が止まっていた一棟でした。

1束石に載ったままの土台。歩くと分かる傾きから始まった

ご依頼は、築80年以上の趣ある住まいを復活させることでした。日本家屋の雰囲気を壊さず、耐震と快適性だけを上げてほしい、というご要望です。基本は和の意識で、というお話を最初にうかがっています。

建物を支えていたのは、昔ながらの束石に載った土台でした。とくに和室まわりの沈みが大きく、歩くだけで傾きが分かる状態です。夏は隙間風で意外と涼しい一方、冬は耐えられないほど寒い、というお困りごともうかがいました。

2土台を持ち上げ、基礎から作り直す。柱と梁は1本ずつ垂直を測った

工事はまず、建物を支える足元からです。傾きを直すために土台をジャッキで持ち上げ、基礎を作り直しました。広間と和室の床下には土間コンクリートを打設し、あわせて防蟻処理を行っています。

現場で決めたのは、どこまで持ち上げるかでした。束石に載ったままの土台をジャッキで少しずつ上げながら、和室まわりの沈みを見て止める高さを決め、基礎を作り直しています。柱と梁は1本ずつ垂直を測り、建具の納まりを確かめながら修正しました。

足元と軸組が立ち直ったことで、床の沈みと傾きが無くなり、建具の動きも揃いました。工期は122日間。担当した大工が、残す材と入れ替える材を1本ずつ見極めながら進めています。

3無垢床と珪藻土。古い梁はあく抜きして濃い茶で塗り直した

仕上げは、無垢のフローリングと珪藻土を中心にまとめました。腰壁と建具にはシナ合板を使い、オスモワックスのクリアで木の色をそのまま生かしています。

既存の梁と天井材は、あく抜きをしたうえでオスモワックスの濃い茶で塗り直しました。新しい木と古い木、2つの色が並ぶことで、残した材が引き立つようにしています。窓は各種入れ替えたうえでインプラスを足し、玄関も更新しました。

4「残すべきところを残してくれた」和の佇まいはそのままに

仕上がった離れは、庭に向かって大きく開いた縁側と、古い格子のガラス建具を残した部屋が並ぶ構成になりました。広間は黒い梁を見せたまま、床と腰壁を木で揃えています。

お客様の声

お引き渡しの際、お客様からは「こだわって作ってくれた。妥協せず、最後まで面倒みてくれた」「とてもかっこいい」「残すべきところを残してくれた」というお言葉をいただきました。

傾きと寒さが解消されたうえで、日本家屋の佇まいが残ったこと。それがこの現場でいちばん大きな成果です。

築年数の古い日本家屋は、残すものを決めるところから

古い住まいは、どこを直しどこを残すかで仕上がりが変わります。名和建装は、基礎や土台といった足元から、建具・仕上げまで一貫して手を入れています。築年数の経った住まいの傾きや寒さでお困りでしたら、間取りと、気になっている場所をお知らせください。現地を見てからご提案します。

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