
施工実績 WORKS
- リフォーム・リノベーション
フルフラット動線で実現、車椅子にやさしい療育空間づくり
物件名:まり2nd 児童発達支援、放課後等デイサービス
名古屋市瑞穂区にて、児童発達支援と放課後等デイサービスを提供する「まり2nd」様のテナント改装を担当しました。隣接する姉妹施設「えま2nd」と並ぶ立地で、ブランドの一体感を保ちつつ、利用児童・保護者・スタッフ全員にとって明るく安心して過ごせる空間づくりがテーマでした。課題は天井高が低いことによる圧迫感と、車椅子利用を前提とした安全で滑らかな動線計画。限られた空間の中で、明度・素材・寸法計画を最適化し、80日間の工期で竣工しました。
計画段階では、低い天井が与える心理的負荷を最小化するため、視線誘導と面構成を重視。天井面はライン照明の眩しさを抑えつつ、明るさ感を確保できる配灯計画とし、通路天井にはやや濃色の木目を採用して水平ラインを引き締め、空間全体が“締まって見える”ようバランスを整えました。さらに、隣接する「えま2nd」とのニュアンスを変えすぎず、同ブランドと分かる統一感をキープ。利用者が施設間を移動しても違和感のない体験価値を目指しました。
車椅子前提の動線は、入口および主要通路の有効幅をしっかり確保し、床は段差ゼロのフルフラット仕様へ。トイレ・洗面・浴室に至るアプローチは開口寸法を広く取り、介助が必要な場面でも無理のない回遊が可能です。壁面は衝突リスクの高いゾーンを中心に堅牢な腰壁でガードし、日常的な擦れや接触によるキズを抑制。仕上材は清掃性・耐久性・安全性を指標に選定し、メンテナンスコストの平準化も図っています。加えて、トイレや洗面は“入るのが少し楽しみになる”ようにアクセントクロスで表情を演出。色数は抑えつつ、明度差で清潔感と遊び心を両立させました。
収納計画はストック量の増減に耐える可変性を重視。バックヤードや動線端部に十分な収納を分散配置し、消耗品や教材の出し入れを短距離で完結できるよう設計しています。視認性と取り回しを優先した結果、運用時の“探す・戻す”のムダが削減され、現場オペレーションの平準化に寄与します。サイン計画は外部看板を“今風”の軽やかな印象に統一し、通行者の視認性とブランドの一貫性を確保。施設の安心感と親しみやすさを同時に伝えられるトーンに整えました。
竣工後、利用者・スタッフの皆さまからは「天井高を感じさせない明るい印象で過ごしやすい」「車椅子の動線がスムーズ」「収納が十分で現場が整う」といった評価を頂きました。特にフルフラット床と広い開口の組み合わせは、移動・介助時のストレス低減に直結。腰壁のプロテクトにより日常的な小キズの発生も抑えられ、運用開始直後から清潔感の維持に効果が見られます。隣接施設とのデザイン統一感は、地域での認知にプラスに働き、安心して選ばれる拠点づくりに貢献しています。
私たちは、機能性と情緒性のバランスを大切に、現場で本当に使いやすい寸法・素材・光の設計を積み重ねています。瑞穂区周辺での児童発達支援・放課後等デイサービスの新設や改装、バリアフリー計画のご相談は、どうぞお気軽にお声がけください。運用実態に即した仕様検討から、見積・工程までワンストップでご支援します。
(プロジェクト基本情報:所在地/愛知県名古屋市瑞穂区、用途/児童発達支援+放課後等デイサービス、工期/80日、主な仕様/フルフラット床・広幅開口・耐久腰壁・木目天井アクセント・アクセントクロス・サイン更新)
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入口:段差のないフルフラットなエントランスと広い開口部
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通路:木目天井で引き締めた広幅通路と腰壁のプロテクト
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相談室・プレイルーム:明るい採光とやさしい配色の室内全景
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トイレ:車椅子対応の広い開口と手すりを備えた衛生的空間
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洗面:アクセントクロスが映える明るい洗面コーナー
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サイン:通行者から視認しやすい今風デザインの外部看板