施工実績 WORKS
- 営繕・修繕
傾斜修正土間コンクリート工事
愛知県の施設搬入通路で、段差が原因の搬入・搬出トラブルを解消するため床面を平滑化する改修を行った。既存舗装の不陸により台車の突っかかりや荷崩れのリスクが生じ、作業時間のばらつきも発生していた。水平出し(レベル測定)で基準面を設定し、下地整形(モルタル充填)とコンクリート打設・均しを組み合わせてフラットな動線を形成した。業務を止めないことを最優先に、作業時間を厳守しながら2日間で完了させた。
1. お客様の課題
課題は通路に点在する段差と勾配のムラだった。台車の通過時に衝撃が発生し、荷物の揺れや作業員の負担が増えていた。雨天時は水溜まりができやすく、滑りやすさや通行ルートの制限にもつながっていた。繁忙時間帯の搬入を止められないため、短工期で確実に段差をなくし、将来的なメンテナンスもしやすい仕様が求められた。既存面を極力活かしつつ、レベルを明確に管理して最終仕上げを一直線の基準面へ合わせる計画が必要だった。
2. 施工日数
施工期間は2日間とし、初日に下地整形とレベル確定、翌日に打設・仕上げ・初期養生までを行った。
3. 施工内容
まずレーザーレベルで基準高さを設定し、高低差を面的に把握した。凹部はセメント系モルタルで充填し、凸部はチッピングで除去して下地を平坦化した。既存面との密着を高めるためプライマーを塗布し、コンクリートを所定厚で打設。トンボとアルミスクリードで均しながら、既設排水方向へ微小な水勾配を確保した。表面仕上げは通行性と清掃性を考慮して金鏝押えとし、端部・目地は後日のひび割れを抑えるよう丁寧に処理した。初期養生は散水・シートで急乾を防止し、台車通行の再開時期を現場条件に合わせて段階的に判断した。全工程で動線を区画し、搬入時間帯を避けて作業することで業務への影響を最小化した。
4. 結果・効果
通路は連続したフラット面となり、台車の走行抵抗が大幅に低減した。荷崩れの抑制と作業員の負担軽減に加え、所要時間のばらつきが減って搬入計画が立てやすくなった。水勾配の是正により水溜まりが解消し、雨天時の通行性も向上した。お客様からは「作業効率が上がり、搬入がスムーズになった」と評価を得た。下地整形と打設時のレベル管理を徹底したことで、今後の補修も局所対応で済みやすい床構成となった。
5. 締め
搬入動線の段差解消や通路の平滑化は、業務効率と安全性に直結します。現地計測から最適な工法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
Before & After
Before
After
