施工実績 WORKS

外部鉄骨階段の防錆塗装事例|多治見市

岐阜県多治見市の施設で、外部鉄骨階段の腐食進行を抑えるための塗装改修を実施した。対象は屋外に設置された客用通路の階段で、踏板やささら、手すりに赤錆・旧塗膜のチョーキングが見られた。安全確保と美観回復を目的に、素地調整(ケレン)からさび止め、2液シリコン塗料の上塗り2回で皮膜を再構成した。営業中施設であるため、通行動線を確保しつつ時間帯を分けて工事を進め、2日間で仕上げた。


1. お客様の課題

課題は経年劣化による腐食と、それに伴う見た目の低下だった。屋外階段は雨水や日射の影響を受けやすく、踏板端部やボルト周りから塗膜の浮きが進み、赤錆が点在していた。通行者が日常的に利用する動線であるため、施工中の安全と、完了後の衛生感・清潔感の回復が求められた。将来的なメンテナンス周期を伸ばしたい意向もあり、密着性と耐候性に優れる下地処理と上塗り材料の選定が不可欠であった。短工期で確実に仕上げること、臭気や粉じんの拡散を抑えることも条件に挙がった。


2. 施工日数

施工期間は2日間とし、1日目に素地調整とさび止め、2日目に上塗り2回を所定の乾燥時間を確保しながら行った。


3. 施工内容

まずケレンで旧塗膜の脆弱部と赤錆を除去し、金属光沢が出るまで素地を整えた。エッジ部や溶接ビード、ボルト周りは入念に目荒しを行い、塗膜の食いつきを高めた。素地調整後は清掃と脱脂を行い、速やかにさび止め塗料を全面に塗布して再錆を防いだ。
上塗りは耐候・耐汚染性に優れる2液シリコン樹脂塗料を採用し、規定膜厚を確保するため2回塗りとした。1回目で面を均一化し、インターバル乾燥後に2回目で艶と厚みを確実に形成した。踏板先端や手すりキャップなど雨掛かりの強い箇所はハケだまりを作らないようコテバケとローラーを併用した。
施工中は客用通路であることを踏まえ、朝夕の利用ピークを避けた時間帯で区画規制を実施した。養生シートで飛散を防ぎ、段差・濡れ面の注意喚起サインを設置して安全を確保した。


4. 結果・効果

塗装完了後、階段全体の色調が整い、錆の露出が解消した。2液シリコンの緻密な塗膜が紫外線・雨水から鋼材を保護し、腐食進行を抑える下地が再構成された。手すりやささらの意匠性が戻ったことで衛生的な印象が高まり、来訪者に与える印象も改善した。お客様からは「見た目がきれいになり衛生的で嬉しい」と評価を得た。素地調整の徹底と規定膜厚の確保により、次回のメンテナンスまでの期間延伸が見込まれ、ライフサイクルコストの低減にも寄与する結果となった。


5. 締め

外部鉄骨階段の腐食対策は、下地調整と材料選定が耐久性を左右します。現地調査のうえ最適仕様をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

Before & After

Before

After

Before

After

お問い合わせ