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- コラム
2026.10.09
【名古屋】工場の床塗装|剥がれを放置する前に知る塗り替え時期と費用相場・ライン引き
工場・倉庫の管理ご担当者様向け
床の剥がれは、
見た目の傷みではなく
転倒事故の入口
工場の床塗装は、傷みが目立ってから動くと「止められない」「予算が足りない」が重なります。塗り替えを判断するサイン、放置したときに起きること、床塗装とライン引きの費用相場、稼働を止めない工程の組み方までを整理しました。
占める転倒
工期の目安
歩ける目安
名和建装株式会社 MEIWA KENSOU|名古屋市昭和区・創業1988年
01
床の剥がれを放置するのは、転倒災害を放置すること
令和6年(2024年)に仕事中のけがで4日以上休業した人は、全国で135,718人でした。そのうち転倒が36,378人(26.8%)で、事故の型として最多です(厚生労働省の確定値・令和7年5月30日公表)。出典は厚生労働省「令和6年 労働災害発生状況について」です。
工場の床は、この転倒が起きる場所そのものです。剥がれてめくれた塗膜の端、ひび割れの段差、摩耗で滑りやすくなった面、油や水が溜まるくぼみ。どれも「つまずく」「滑る」の原因になります。
法令の側から見ても、床は軽く扱えません。労働安全衛生規則は、作業場の床面を「つまづき、すべり等の危険のないものとし、かつ、これを安全な状態に保持」することを事業者に求めています(第544条)。屋内の通路についても、通路面は「つまずき、すべり、踏抜等の危険のない状態に保持すること」とされています(第542条第2号)。条文は{ext(U_ROUANSOKU,”e-Gov法令検索”)}で確認できます。
剥がれ・めくれ
端が足に引っかかり、つまずきの原因になる
ひび割れ・段差
フォークリフトや台車の車輪が取られる
摩耗・油染み
塗膜が薄くなった面は滑りやすくなる
水たまり
くぼみに溜まった水や油で足元が見えにくい
つまり床塗装の塗り替えは、美観の工事というより安全管理の一部です。ただし「いつ塗るか」を決める基準が曖昧なままだと、予算が通らず後回しになります。次章から、判断のものさしを具体的に置いていきます。
02
塗り替えを判断する6つのサイン
見る場所は、人とフォークリフトが毎日通る動線です。次の6つのうち安全に直結するもの(①②)は早めに、美観や清掃性に関わるもの(③〜⑥)は計画的に対処する、と分けると予算化しやすくなります。タップすると開きます。
① 塗膜の剥がれ・めくれすぐ対処
② ひび割れ・欠け・段差すぐ対処
③ 摩耗で艶がなくなり、素地が見える計画的に
④ 油染み・水たまりが取れない計画的に
⑤ 区画線・通路表示が消えている計画的に
⑥ 粉じん・清掃のしづらさ計画的に
03
放置すると、床の問題が3つ広がる
剥がれを「まだ使えるから」と置いておくと、問題は転倒だけでは終わりません。ここでは一般的に起きやすいことを整理します。
補修の範囲が広がり、費用が上がる
塗膜は端から浮いて広がっていくのが一般的です。小さな剥がれの段階なら部分補修で済みますが、範囲が広がるほど、全面の素地調整と塗り直しが必要になります。「あとで安く直す」つもりが、結果として高くつくことが少なくありません。
床の下地まで傷む
塗膜が切れた場所から水や油がコンクリートに入り込みます。下地が傷むと、塗装の前にモルタル補修や不陸調整が必要になり、工程も費用も増えます。
清掃の手間と異物混入のリスク
摩耗した床は粉じんが出やすく、清掃の頻度が上がります。製品や機械への粉じんの付着、食品・医薬品などでは異物混入リスクの面でも見過ごせません。
急な補修で、稼働を止める日が選べなくなる
事故が起きたり、監督署や取引先の監査で指摘を受けたりしてからの工事は、日程を選べません。計画的に休業日へ合わせる場合と比べて、生産への影響が大きくなります。
塗り替えのタイミングの考え方は、塗装・防水の劣化サインと発注タイミングの記事でも解説しています。床も外壁や屋上と同じく、「壊れてから」ではなく「予算化できるうちに」動くのが基本です。
04
工法と費用相場の目安|塗り床は厚みで単価が変わる
工場の床塗装は、塗り床(ぬりゆか)と呼ばれる樹脂系の工法で行うのが一般的です。工法によって厚みと耐久性が違い、単価も変わります。名古屋の施工事業者が公開している目安は次のとおりです(2026年10月5日時点・1㎡あたり)。
アクリルウレタン(薄膜)
約2,000円
人通りが中心で、荷重の軽い床向け。薄いため摩耗は早め
エポキシ樹脂(厚膜)
4,000〜5,000円
工場床で最も標準的。台車・フォークリフトの走行に耐える厚み
エポキシ+モルタル層
8,000〜12,000円
下地の荒れや不陸が大きい、重荷重・衝撃の多い床向け
ポリウレア樹脂
20,000円超
速乾・高耐久。短時間で復旧したいが、単価は大きく上がる
出典:愛知レジン「名古屋で床塗装の相談!耐用年数はどのくらい?単価や工期の目安について」。価格は工法・面積・下地の状態・夜間休日の施工などで変わり、同じ工法でも幅があります。
見積りの金額が動く3つの要因
下地の補修量:ひび割れ・欠け・不陸が多いほど、素地調整の工程と材料が増える
荷物の移動:床にある機械・棚・資材をどけて戻す作業は、面積が同じでも手間が大きく違う
施工の時間帯:休日・夜間に施工する場合は、内容により1〜2割程度の割増が目安
見積書で確認したいこと
「床塗装一式」だけの見積りは、素地調整・下塗り・上塗り・ライン引きのどこまで含むのかが読み取れません。工程ごとの内訳と、㎡数・塗り回数・膜厚の記載があるかを見てください。
いずれの金額も、床の状態と仕様で変わります。最終的には現地確認のうえお見積りをご用意します。
05
ライン引きは、床を塗るときに一緒に直す
床を塗り替えたら、区画線・通路表示は引き直しになります。塗り潰した線は消えるためです。ここでは「いつ引くか」と「いくらかかるか」を分けて考えます。
引き直しは、床塗装と同じ工程で行うのが効率的
上塗りが硬化したあとにラインを引くため、同じ施工日程のなかで対応できます。公開されている施工事業者の目安では、工場内200㎡以下の床塗装は2日、ライン引きを含めて3日とされています。別の日にライン工事だけ手配すると、立会いや搬入出が二重になります。
ライン引きの費用は「基本料金+線の長さ」で決まる
Web上で料金を公開している事業者の一例では、幅15cmの白の実線で基本料金(100m未満)が50,000円、100mを超える部分は1mあたり380円(黄色は480円)です。出典:有限会社ラインアート「料金について」。文字・矢印・記号は別単価になるため、動線図を先に作って総延長を出しておくと見積りが正確になります。
線を引くときに押さえたい3つの寸法・ルール
通路であることを示す表示が必要(労安則 第540条第2項)
機械と他の設備の間に設ける通路の幅(第543条)
屋内の通路面から1.8m以内の障害物(第542条第3号)
線の位置を決める機会は、床を塗り替えるときしかありません。レイアウト変更の予定があるなら、塗り替えの前に動線と置き場を確定させてください。線を引いてから機械を動かすと、ライン工事をやり直すことになります。
条文の出典:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」
06
稼働を止める時間の目安と、止めない工夫
「床を塗ると、どれくらい止まるのか」が、発注を躊躇する最大の理由です。塗料メーカーの施工要領から、止めなければならない時間の目安を整理します。
歩行可能
上塗り後16時間以上(23℃の標準条件)。軽い人の通行から再開できる
完全硬化
2日以上。台車・フォークリフトの本格走行はここから
新しい床の養生
新設コンクリートは夏30日以上・冬40日以上乾燥させてから塗る
出典:塗料メーカー「ボウジンテックス#8000」施工要領(流しのべ工法)。製品により数値は異なります。実際の日数は、塗料の種類・気温・湿度・換気で決まります。
休業日を使うなら、年末年始・GW・お盆が候補です。お盆の使い方は工場を止めずに直す休暇メンテナンス計画で整理しています。年末年始に施工するなら、発注と下地確認は11月までに終えておくのが無難です。
秋から冬は「気温と湿度」に注意
メーカーの施工要領では、気温5℃以下、相対湿度80%以上、降雨・降雪・結露が予想されるときは硬化不良の恐れがあるため施工を見合わせるとされています。低温時に施工した塗膜は、水が触れると表面が白くなる場合もあります。冬の休業に当てる場合は、屋内の暖房と換気の計画までセットで確認してください。
また、窓際は日射で塗膜が変色する場合があり、静電気を嫌う床には使えない塗料もあります。電子部品や可燃性粉体を扱う工程がある場合は、発注前に必ず伝えてください。
07
業者に確認したい5つのこと
見積りの金額より前に、次の5点を確認すると失敗が減ります。工場の床は、塗る前の準備でほぼ結果が決まります。
① 下地の水分と油分を測っているか
新設コンクリートは表面層の水分率5%以下が目安とされています。既存の床でも、油分・ゴミ・粉じんを取り除き、十分に乾燥させてから塗る必要があります。水分や油分を確認せずに塗ると、早期の剥がれにつながります。
② 既存塗膜をどう処理するか
浮いている旧塗膜を残して上から塗ると、新しい塗膜も一緒に剥がれます。素地調整として、研掃(けんそう)で旧塗膜や弱い層を取り除くかどうかを見積書で確認してください。
③ ひび割れ・不陸の補修が含まれているか
クラックや凹凸はエポキシパテなどで補修してから仕上げるのが標準的な手順です。補修が別途扱いなのか、込みなのかで、見積り同士の比較結果が変わります。
④ 滑りにくさをどう確保するか
仕上げの厚みだけでなく、表面を滑りにくくする防滑仕上げ(硅砂を散布して仕上げる方法など)の有無を確認します。水や油を扱う場所は特に重要です。
⑤ 荷物の移動と工程表を誰がやるか
機械や棚の移動、仮置き場所、搬入出の導線の調整まで含めた工程表があるかどうかを見ます。ここが曖昧だと、当日に現場が止まります。
どれも現地を見ないと判断できない項目です。電話やメールだけで金額が確定する見積りには注意してください。
08
名和建装の工場床・営繕サポート
名和建装は1988年創業、名古屋市昭和区の工務店です。工場や倉庫の床については、現地で床の劣化の範囲と下地の状態を確認し、全面か部分か、どの工法が合うかを整理したうえでお見積りします。
塗装だけでなく、内装・防水・電気まわりまで自社と協力会社で一貫して手配できるため、床の塗り替えと同時に、壁や屋根の傷みもまとめて点検できます。足場や休業日を共有できるので、別々に発注するより日程の調整が楽になります。
稼働を止められない工場では、区画分けや休業日の使い方を含めた工程のご提案から対応します。一級建築士が在籍しているため、大きな工事の相談もお受けできます。
09
工場の床塗装でよくある質問
Q工場の床塗装は、何年ごとに塗り替えるのが目安ですか?
年数よりも、床の状態で判断するのが確実です。塗膜の厚みや荷重、フォークリフトの走行量で寿命は大きく変わります。剥がれ・ひび割れ・摩耗で素地が見える状態になったら、時期を検討してください。
Q部分的な補修だけで済ませることはできますか?
傷みが局所的で、下地が健全なら可能です。ただし、補修部分だけ色や艶が違って見えることがあります。傷みが広い範囲に及ぶ場合は、補修を重ねるよりも全面の塗り替えのほうが長い目で安くなることがあります。
Q既存の床の上から塗り重ねても大丈夫ですか?
旧塗膜がしっかり付いているかどうか次第です。浮いた塗膜を残して塗ると一緒に剥がれます。研掃などの素地調整で、弱い層を取り除いてから塗るのが基本です。
Qライン引きだけを先に直してもらうことはできますか?
できますが、床の傷みが進んでいる場合は後で二度手間になります。線は塗膜の上に引くため、床を塗り替えると消えます。床の塗り替え予定が近いなら、同時に行うほうが効率的です。
Q冬に床塗装をしても問題ありませんか?
条件を満たせば可能ですが、低温と湿度に注意が必要です。気温5℃以下や湿度が高いときは硬化不良の恐れがあり、施工を見合わせることになります。暖房と換気で施工環境を整えられるか、事前に確認してください。
現地調査・お見積り無料
床の傷みが気になったら、止まらない塗り替えを一緒に考えましょう
床の劣化の範囲を現地で確認し、全面か部分か、稼働を止めない区画分けや休業日の使い方まで含めてご提案します。工場・倉庫・物流施設・店舗のバックヤードなど、用途に合わせてご相談ください。
お電話でのご相談(受付 10:00〜17:00)052-842-1144
名和建装株式会社|愛知県名古屋市昭和区
対応エリア:名古屋市内をはじめ愛知県全域
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