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- コラム
2026.07.24
ゲリラ豪雨で店舗が浸水する前に|雨樋・排水溝・防水の緊急チェックポイント
2026年夏・店舗の豪雨対策
ゲリラ豪雨で
店舗が浸水する前に
確認したい16項目
「1時間50mm超」の激しい雨は、この40年余りで約1.5倍に増えました。浸水被害の多くは、雨樋・排水溝・防水の”詰まりと劣化”から始まります。梅雨明けから台風期に入る前の今が、点検のタイミングです。
名和建装株式会社 MEIWA KENSOU|名古屋市昭和区・創業1988年
01
ゲリラ豪雨は「増えた」ではなく「1.5倍になった」
気象庁の観測データ(全国アメダス約1,300地点)によると、1時間降水量50mm以上の「非常に激しい雨」の年間発生回数は、統計開始直後の10年間(1976〜1985年)が平均約226回だったのに対し、直近10年間(2015〜2024年)は平均約334回。約1.5倍に増えています。さらに1時間80mm以上の「猛烈な雨」は約1.7倍と、強い雨ほど増加率が高いのが特徴です。
名古屋はこの「都市型水害」を全国に先駆けて経験した街です。2000年9月の東海豪雨では、名古屋地方気象台で1時間97.0mm・日降水量428.0mmという観測史上1位の雨を記録。2日間で年間降水量の約3分の1にあたる雨が降り、床上・床下浸水は愛知県内で7万棟超、被害総額は約8,500億円にのぼりました。アスファルトに覆われた都市部は雨水が地面に浸み込まず、降った雨が一気に低い場所へ集まる——この構造は当時から変わっていません。
見落とされがちなのは、被害の主役が川の氾濫ではないことです。都市の下水道は一般に1時間50mm程度の雨を想定して整備されており、それを超える雨が降ると、川が溢れなくても排水が追いつかず街中に水が溜まります。これが内水氾濫で、国土交通省によると全国の水害被害額の約4割を占めます。「近くに川がないから大丈夫」は、残念ながら通用しません。
出典:気象庁「日本の気候変動2025」第5章/名古屋地方気象台「東海豪雨の記録」/国土交通省「下水道による内水浸水対策」
02
店舗が浸水する3つの典型パターン
路面から水が入る(路面店・半地下)
道路に溜まった水は、入口の段差が低い店舗へまっすぐ流れ込みます。道路と同レベル・道路より低い床の店舗は、わずか数十cmの冠水で「床上浸水」になります。
建物の排水が詰まって溢れる
雨樋・排水溝・排水桝に落ち葉や泥が溜まっていると、雨水の逃げ道がなくなり、建物側から溢れます。外に流れるはずの水が軒天や外壁を伝って室内へ。実は「建物側の整備不足」が原因の浸水は少なくありません。
下水から逆流する
下水道の能力を超えた水は、トイレや床の排水口から逆流して噴き出します。厨房・トイレのある飲食店で被害が大きくなりやすいパターンです。
どのパターンに当たりやすいかは立地で決まります。まずは名古屋市の内水氾濫ハザードマップで、自店の場所の想定浸水深を確認してください。名古屋市外の店舗も、各市町村が同様のマップを公開しています。
03
タップして点検!浸水前チェックリスト16項目
豪雨は台風とちがい「予報から上陸まで数日」の猶予がありません。事前に済ませておけることがすべてです。確認できた項目をタップすると「✅ 確認済み」が表示されます。
① 外まわりの排水4項目
雨樋(軒樋・竪樋):落ち葉・泥の詰まりなし。雨の日にあふれていない
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
店舗前の側溝・グレーチング:泥・ゴミの堆積なし。水がスムーズに流れる
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
排水桝:蓋を開けて中が泥で半分以上埋まっていない(確認できる範囲で)
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
駐車場・裏口まわりの勾配:雨のたび同じ場所に大きな水たまりができていない
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
② 入口・開口部と逆流対策4項目
入口の段差・水の入り口:道路から店内への水の通り道(入口・搬入口・換気口)を把握している
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
土のう・水のうの備え:土のう袋、または大きめのゴミ袋(水のう用)と段ボールを備蓄している
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
トイレ・床排水口の逆流対策:逆流時に水のうで塞ぐ手順をスタッフと共有している
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
シャッター・ドアの建付け:下端の隙間・パッキン劣化・閉まりの悪さなし
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
③ 屋上・屋根・防水4項目
屋上ドレン(排水口):落ち葉・泥で塞がっていない。ゴミ除けキャップも外れていない
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
防水層:膨れ・破れ・ひび割れなし。雨上がり半日後に水たまりが残らない
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
天井の雨染み:店内・バックヤードの天井に染み・変色が出ていない
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
外壁のひび・シーリング:幅0.3mm以上のひび、目地シーリングの切れなし
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
④ 店内の備えと情報4項目
電気設備・レジ・IT機器:床置きの電源タップ・機器・在庫を床から上げられる段取りがある
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
ハザードマップ:自店の想定浸水深(内水・洪水の両方)を確認済み
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
火災保険の水災補償:自店の契約に水災補償が付いているか確認済み(詳しくは本文05へ)
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
建物の現状写真:外壁・入口・排水まわりの「被害前の状態」を日付入りで撮影済み(保険請求時に有効)
✅ 確認済み(もう一度タップで戻せます)
04
予防メンテの費用相場——被害額より1桁も2桁も安い
浸水被害は「設備・在庫の損害+休業損失」の二重パンチになります。一方、予防側の費用は次のとおり。一般的な市場相場の目安です(2026年7月時点・Web掲載の複数業者価格より)。
雨樋の清掃
0.5〜3万円/回
2階以上・足場が必要な場合は別途
排水溝・排水桝の清掃
数千円〜/箇所(高圧洗浄は別途)
詰まりの程度・箇所数で変動
簡易型止水板の設置
20万円前後〜/間口
間口幅・高さ・工事の要否で変動
ウレタン防水の部分補修
5,000〜11,000円/㎡(10㎡以上)
密着工法の場合。下地の状態で変動
※数量・立地・劣化状況で変動します。上記は検討の物差しとし、最終は現地確認のうえお見積りをご確認ください。
05
路面店は「数十cmの冠水」で水災保険の対象になり得る
火災保険の水災補償は、一般に「床上浸水」または「地盤面から45cmを超える浸水」、もしくは保険対象に再調達価額の30%以上の損害が生じた場合に支払対象となる契約が多く見られます(支払要件・支払額は契約により異なります)。
戸建て住宅は床が地盤から50cmほど上がっているため床下浸水で終わるケースが多いのですが、道路とほぼ同じ高さに床がある路面店は、数十cmの冠水がそのまま「床上浸水」になります。つまり店舗こそ、水災補償の有無が効いてくる建物です。
確認すべきは3点。①自店の契約に水災補償が付いているか ②補償対象は建物だけか、什器・設備・商品も含むか(テナントの場合、建物はオーナー様側の契約) ③被害時の連絡先。あわせて、被害前後の写真が請求の助けになるため、平常時の店舗まわりを日付入りで撮影しておくことをおすすめします。
忘れてはいけないのが、保険でカバーしきれない休業のダメージです。浸水した店舗は清掃・乾燥・設備の点検復旧が終わるまで営業できず、その間の売上とお客様の流出は戻ってきません。国も企業向けの自衛水防(企業防災)として事前対策を呼びかけています。「保険があるから大丈夫」ではなく「そもそも浸水させない・被害を小さくする」が店舗防衛の本線です。
出典:損保ジャパン「水災補償のポイント」ほか各社約款の一般的要件(2026年7月13日時点)。個別の支払可否は必ずご契約の保険会社・代理店にご確認ください。
06
「詰まりの清掃」から「防水改修」まで、窓口ひとつで
名和建装は1988年の創業以来、名古屋市昭和区を拠点に店舗・工場・マンション・オフィスビルの営繕・修繕工事を手がけてきた建築工務店です。
浸水対策は、排水清掃・シーリング・防水・止水板・内装復旧と工種がまたがりやすい工事です。名和建装は店舗内装から防水まで自社で一貫対応できるため、「どこに何を頼めばいいか分からない」を窓口ひとつで解決できます。万一被害が出た場合の復旧工事・保険用の被害写真の記録もお手伝いします。
07
よくある質問
Q対策はいつまでにやればいい?
「梅雨明け〜お盆前」が現実的なリミットです。ゲリラ豪雨は7〜9月に集中し、台風シーズンもそのまま続きます。清掃系は即日〜数日で済むので、まず排水まわりから着手を。
Q自分でできる対策とプロに頼む対策の境界は?
手の届く範囲の清掃・備蓄・写真記録はご自身で。高所の雨樋・屋上防水・排水管内部の詰まり・止水板の取付は専門業者の領域です。特に防水層の劣化は見た目より進んでいることが多く、プロの診断をおすすめします。
Q止水板は付けるべき?土のうで足りる?
ハザードマップの想定浸水深と、開店中に設置できる人手で判断します。想定浸水深が浅く人手があるなら土のう・水のうで十分な場合も。半地下や過去に冠水歴のある立地は、短時間で確実に設置できる止水板が有利です。
Q実際に浸水してしまったら何からやる?
安全確保→通電前の電気設備確認→写真記録→保険会社連絡、の順です。濡れた分電盤・コンセントの通電は漏電・火災の危険があるため、必ず確認してから。片付け前に被害状況を広めに撮影しておくと保険請求がスムーズです。
Qテナント店舗の場合、対策は誰の責任?
建物本体(屋上防水・外壁・共用排水)は一般にオーナー様側、店内の備え・什器はテナント側です。ただし契約により異なります。気づいた不具合は写真とともにオーナー様・管理会社へ早めに報告を。放置して被害が拡大すると責任関係も複雑になります。
現地調査・お見積り無料
「うちの店、大丈夫?」の段階でご相談ください
チェックリストで気になる箇所が見つかった方も、排水や防水の状態を自分で判断できない方も。緊急性の高い箇所と様子見でよい箇所に、優先順位を付けてご報告します。
お電話でのご相談(受付 10:00〜17:00)052-842-1144
名和建装株式会社|愛知県名古屋市昭和区
対応エリア:名古屋市内をはじめ愛知県全域
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