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- コラム
2026.10.16
【名古屋】倉庫・物流施設の営繕|シャッター・床・屋根の点検と費用
倉庫・物流施設の管理ご担当者様向け
倉庫の営繕は、
出荷が止まってからでは
間に合わない
倉庫・物流施設で傷みが出ると困るのは、シャッター・床・屋根の3か所です。どれも壊れた日に出荷と保管が止まります。この記事では、名古屋・愛知で倉庫を管理する方に向けて、3か所の点検ポイント、法令で決まっていること、修理・塗替えの費用相場、予算化の順番を整理しました。
求められる積載荷重
定期検査の周期
塗替えの目安
名和建装株式会社 MEIWA KENSOU|名古屋市昭和区・創業1988年
01
倉庫の維持管理は、シャッター・床・屋根の3か所から始める
倉庫・物流施設の建物には、点検したい場所がたくさんあります。ただ、営繕の予算が限られているなら、止まると出荷と保管に直結する3か所を先に押さえるのが現実的です。シャッターは荷物の出入口、床はフォークリフトと人が動く面、屋根は保管品を雨から守る蓋です。
この3か所は、事故と結びつきやすい場所でもあります。厚生労働省の確定値では、令和6年(2024年)に仕事中のけがで4日以上休業した人は全国で135,718人、そのうち転倒が36,378人で事故の型として最多です。業種別では、倉庫での荷役を含む陸上貨物運送事業の死傷者数が前年より増えています(出典:厚生労働省「令和6年 労働災害発生状況について」)。
シャッター
開かなければ出荷が止まる。閉まらなければ防犯と防火に穴があく
床
段差と剥がれは転倒と荷崩れの原因。荷重の基準も法令で決まっている
屋根
雨漏りは建物より先に保管品を傷める。預かり品なら賠償の話になる
倉庫の営繕で大切なのは、「どこが傷んでいるか」を見つけることより、「どれを先に直すか」を決めて予算に載せることです。次章のチェックリストは、その優先順位が付けられるように「すぐ対処」と「計画的に」で分けています。
02
倉庫の点検チェックリスト|シャッター・床・屋根の10項目
月に1回、荷物の少ない時間帯に歩いて見られる項目に絞りました。「すぐ対処」は安全か保管品に直結するもの、「計画的に」は次の予算で手当てするものです。タップすると開きます。
▼ シャッター
① 途中で止まる・異音がする・上げ下げが重いすぐ対処
② スラットの曲がり・変形(フォークリフトの接触)すぐ対処
③ 閉めたときの隙間・がたつき・施錠不良計画的に
④ 防火シャッターの降下位置に物が置かれているすぐ対処
▼ 床
⑤ 動線上の段差・ひび割れ・塗膜の剥がれすぐ対処
⑥ 床の沈下・波打ち・水たまり計画的に
⑦ 通路の区画線・荷重制限の表示が消えている計画的に
▼ 屋根
⑧ 天井・梁・壁に雨染みがあるすぐ対処
⑨ 折板屋根の赤錆・色あせ・白い粉(チョーキング)計画的に
⑩ 雨樋・排水口に落ち葉や土砂が溜まっている計画的に
03
倉庫のシャッター|法定点検・保守点検・修理と交換の費用相場
シャッターの営繕は「点検」と「修理・交換」に分けて考えます。先に、法令で決まっている点検を確認します。
防火シャッターは「建築基準法」の定期検査の対象になりうる
防火シャッターなどの防火設備は、建築基準法第12条第3項に基づく定期検査・報告の対象で、周期は毎年です。消防法の点検とは別の制度で、消防点検をしていても免除されません。対象になるかは建物の用途と規模で決まり、愛知県・名古屋市が公開している対象一覧に倉庫単独の用途は載っていません。ただし事務所や店舗を併設した複合用途の建物は条件次第で対象になるため、自社の建物が該当するかは特定行政庁(名古屋市内なら名古屋市、それ以外は愛知県または各市)に確認してください。2026年10月12日時点の情報です。
出典:愛知県「定期報告制度」/名古屋市「定期報告制度について」
法定対象でなくても、年1回の専門点検は入れておく
重量シャッターの巻取りばねは張力が強く、切れると本体が落下します。施工事業者の公開情報では、月1回の簡易点検(注油・清掃・動作確認)に加え、半年〜年1回の専門点検が勧められており、費用は1台あたり数万円台が目安です。出荷の多い開口部ほど開閉回数が多く、部品の消耗が早まります。
次に、修理か交換かの判断です。スラットの曲がりが数枚、鍵や座板の損傷、モーターや制御盤の不調は部分交換で対応できることが多い症状です。一方、スラットの広範囲な腐食、シャフトや軸受の損傷でがたつきが出ている、部品がすでに製造されていない、といった場合は本体交換を検討します。
本体交換の費用は、開口の大きさと電動・手動で大きく変わります。施工事業者が公開している工場・倉庫向けの目安は次のとおりです(2026年10月12日時点・本体+工事)。
標準サイズ・手動(幅3〜4m×高さ3m程度)
約20〜70万円
開閉回数が少ない通用口・小さな開口部向け
標準サイズ・電動(幅3〜4m×高さ3m程度)
約40〜120万円
倉庫の搬出入口で最も多い仕様。電動化で手動より20〜50万円ほど上乗せ
大型(幅5〜6m)
約100〜200万円
トラックが直接入る開口部。耐風仕様や防火仕様はさらに上がる
出典:竹山美装「工場の電動シャッターの価格を完全解説」/同「倉庫のシャッター交換の費用も工期も丸わかり」。開口寸法・素材・耐風圧・電源工事の距離・既設の撤去処分で変わります。
見積りは、本体・既設撤去・電気工事・安全装置が別項目で書かれているものを比べてください。
04
倉庫の床|3,900N/㎡の基準と、塗替え・補修の考え方
倉庫の床には、工場の床にはない特有の基準があります。建築基準法施行令第85条第3項は、倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重を3,900N/㎡(約400kg/㎡)以上と定めています。営業倉庫の登録基準でも同じ強度が求められます。ラックを増設したり、重い商材に切り替えたりするときは、床の塗替えより先にこの荷重を確認してください。出典:e-Gov法令検索「建築基準法施行令」
日常の安全については、労働安全衛生規則が作業場の床面を「つまづき、すべり等の危険のないものとし、かつ、これを安全な状態に保持」することを求めています(第544条)。屋内の通路面も同様です(第542条第2号)。倉庫で人が転ぶのは、荷物を持って視界が狭い状態で、段差や剥がれを踏んだときです。出典:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」
部分補修で済むか、全面塗替えか
傷みがフォークリフトの通路だけに集中しているなら、通路部分だけの分割施工が選べます。ひび割れの下地側が動いている、沈下で水が溜まる、といった状態は塗装だけでは再発するため、モルタル補修や不陸調整を含めた見積りが必要です。
費用の目安(1㎡あたり)
名古屋の施工事業者の公開情報では、薄膜のアクリルウレタンが約2,000円、倉庫・工場で標準的な厚膜エポキシが4,000〜5,000円、下地の荒れが大きい場合のエポキシ+モルタル層が8,000〜12,000円が目安です(2026年10月12日時点)。工法の選び方、稼働を止めない区画分け、ライン引きの費用までは工場の床塗装の塗り替え時期と費用相場・ライン引きで詳しく解説しています。
倉庫の床で工場と違うのは、荷物を一時的にどかす場所がないことです。どの区画をいつ空けられるかを先に整理しておくと、工程と費用の話が早く進みます。
05
倉庫の屋根|折板屋根の塗替え時期と、塗装・カバー・葺き替えの費用相場
倉庫・物流施設の屋根は、金属の板を台形に折った折板(せっぱん)屋根が大半です。軽くて大きな面積を覆えますが、塗膜と固定ボルトが弱点です。塗膜が切れると赤錆が出て、ボルトの錆から穴が広がり、雨漏りになります。
塗替えの時期は、施工事業者の解説では10〜15年ごとに塗膜の状態を点検し、錆・色あせ・チョーキングが出たら塗替えという整理が一般的です。屋根材そのものの寿命は20〜30年とされますが、塗装を省くとその前に穴が開きます。海に近い場所や工場地帯では点検を早めてください。
屋根の状態で、取れる工法と費用が段階的に変わります。公開されている目安は次のとおりです(2026年10月12日時点・1㎡あたり)。
塗装(色あせ・軽い錆の段階)
1,800〜5,000円
ケレン・錆止め・上塗り。シリコン系で10〜15年、フッ素系で15〜20年の耐用年数が目安
カバー工法(穴・雨漏りがある段階)
8,000〜13,000円
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる。保管品を出さずに施工できる場合が多い
葺き替え(下地まで傷んだ段階)
12,000〜58,000円
屋根材を撤去して新設。工事中は建物が使えない期間が出る
出典:ミツモア「折半屋根の塗装・メンテナンス」/マルキペイント「折板屋根の塗替えのタイミング」。足場の有無で総額が1〜2割変わります。
塗装面積は「屋根の面積」より大きい
折板は山と谷があるため、塗る面積は平面の屋根面積に係数を掛けて求めます。88タイプで約1.4倍、150タイプで約1.7倍が目安です。見積りの㎡数が平面図の面積と違うのはこのためです。
ボルトキャップと取り合い部を見積りに含めるか
折板屋根の雨漏りは、固定ボルトの錆から始まることが多いです。塗装のときにボルトキャップを取り付けておくと、次の点検までボルトを守れます。壁との取り合い、換気扇や明かり取りまわりのシールも同時に打ち替えるかどうかで、雨漏りの再発率が変わります。
屋上が陸屋根(平らな屋根)の倉庫や事務所棟は、折板ではなく防水層の寿命で判断します。塗装・防水の劣化サインと発注タイミングの記事も参考にしてください。
06
営繕の予算化|倉庫の繁忙期を避けて、3か所をまとめて直す
点検で見つかった項目は、次の3段階に振り分けると予算に載せやすくなります。
雨漏り、動線上の段差・剥がれ、途中で止まるシャッター、防火シャッター降下位置の障害物
スラットの部分交換、座板・レール調整、床の分割塗替え、雨樋清掃、専門点検の契約
折板屋根の塗替え、シャッター本体の更新、床の全面塗替えと区画線の引き直し
見積りを取る前に用意しておくもの
図面と築年数:屋根の面積と折板のタイプ、シャッターの開口寸法が分かる
工事に使える日程:出荷が止まる日、空けられる区画、夜間作業の可否
保管品の条件:濡れてはいけない物、粉じんを嫌う物、荷重の重い物の置き場
名和建装の大規模修繕・営繕のサービス案内では、こうした複数か所の工事を1つの工程にまとめる進め方を紹介しています。
07
名和建装の倉庫・物流施設の営繕サポート
名和建装は1988年創業、名古屋市昭和区の工務店です。倉庫・物流施設については、まず現地でシャッター・床・屋根の3か所を一緒に見て、「今月中」「今期」「3年計画」に振り分けた一覧をお渡しします。全部を一度に直す提案はしません。
塗装・防水・内装・電気まわりまで自社と協力会社で一貫して手配できるため、屋根の塗装と床の塗替え、シャッターの更新を1つの工程表にまとめて、出荷が止まる日程に合わせられます。
一級建築士が在籍しているため、ラック増設に伴う床の荷重の確認や、防火設備の定期検査が必要かどうかの整理もお手伝いできます。名古屋市内を中心に、愛知県全域の倉庫・物流施設に対応しています。
08
倉庫の営繕・維持管理でよくある質問
Q倉庫の点検は、どのくらいの頻度で行えばよいですか?
自社での目視点検は月1回、専門業者による点検は年1回が目安です。加えて、台風や大雨のあとは屋根と雨樋、ぶつけたあとはシャッターを臨時で確認してください。防火設備の定期検査が法令で必要な建物は、毎年の報告も加わります。
Q防火シャッターの定期検査は、うちの倉庫も対象ですか?
用途と規模で決まるため、特定行政庁への確認が確実です。愛知県・名古屋市の対象一覧に倉庫単独の用途は載っていませんが、事務所や店舗を併設した複合用途の建物は条件次第で対象になります。建物の用途・延べ面積・階数が分かる資料を用意して問い合わせてください。
Qシャッターは修理と交換、どちらが得ですか?
症状が部品単位なら修理、本体の腐食や部品の供給終了なら交換です。スラット数枚の曲がり、モーターや制御盤の不調は部分交換で済みます。修理を繰り返して年に何度も出荷が止まるようなら、交換したほうが結果として安くなります。
Q折板屋根の塗装は、保管品を出さずにできますか?
塗装とカバー工法は、建物を使いながら施工できる場合が多いです。屋外側の作業が中心のためです。ただし高圧洗浄の水やボルト交換時の粉が入る可能性があるため、屋根の継ぎ目や明かり取りの真下にある保管品は養生または移動が必要です。葺き替えは屋根を外すため、保管品の移動が前提になります。
Qラックを増やしたいのですが、床の強度は確認が必要ですか?
必要です。営業倉庫の床は3,900N/㎡以上が基準ですが、ラックの脚は荷重が一点に集中します。既存の床がどの荷重で設計されているかを図面で確認し、不明なら建築士に相談してください。床の塗替えと同時に確認するのが効率的です。
現地調査・お見積り無料
倉庫の傷みが気になったら、3か所まとめて見に行きます
シャッター・床・屋根を現地で確認し、「今月中」「今期」「3年計画」に分けた一覧と、出荷を止めない工程案をお渡しします。倉庫・物流施設・工場・店舗のバックヤードなど、用途に合わせてご相談ください。
お電話でのご相談(受付 10:00〜17:00)052-842-1144
名和建装株式会社|愛知県名古屋市昭和区
対応エリア:名古屋市内をはじめ愛知県全域
「ウェブサイトの倉庫の営繕の記事を見た」とお伝えいただくとスムーズです